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夜のピクニック [や・ら・わ行]

第2回本屋大賞を受賞した『夜のピクニック』(恩田陸著)を映画化した作品です。
「ただ、歩く。それだけなのに何で特別なのだろう…」という台詞がとても印象的でした。

“北高鍛錬歩行祭”=通称“ピクニック”。
大学受験を控える甲田貴子(多部未華子)の通う高校には、こんな名前の行事があった。
80キロを全学年がみんな揃って一昼夜歩くというもので、毎秋に行なわれている恒例行事だ。
昨年は仲の良かった同じクラスの杏奈や美和子と共に歩いたのだが
今年は杏奈がニューヨークへ転校、美和子は別のクラスになってしまった。
そんなことをちょっと寂しく想っていた貴子の元に、杏奈から不思議な葉書が届いた。
「多分私も一緒に歩いてるよ。去年おまじないをかけておいた。悩みが解決しますように…」
確かに貴子は深い悩みを抱えていた。そしてこの歩行祭で密かにある賭けをしていた。
杏奈からの葉書の意味は謎のまま、貴子にとって最後の歩行祭が開始した…

高校生活最後の特別な時間。その一瞬が生き生きと映し出されていました。
特別な大事件が起きるわけでもないのに、主人公たちの想いや言葉に惹きつけられます。
彼女たちのつむぎだす時間がとてもきれいに感じました。
ただ歩いて会話を交わしている高校生たちの様子を見せているだけなのに
何でこんなに素敵なストーリーになっているのだろう…と思ってしまいました(笑)

話したい人とどうしても言葉を交わすことができないと悩む貴子。
そして、貴子の悩みの内容を知る人も知らない人も、何かを感じて彼女を応援しようとする。
そんな、彼女や彼女を取り巻く損得を越えた友情に、静かに見入っていました。
純粋に親友の心を見つめて直感的に何かを感じられるなんて
やっぱり高校生ならではだと思います。
そして何と言っても80キロを歩き通した!という達成感が画面いっぱいに広がって
とても清々しかったです。

静かだからこそ感動が伝わってくる… うん、日本の青春映画だなあと思った1本です。


(060914)


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コメント 6

omoshiro

いやー、nonさんの映画鑑賞ペースは
すごいですね。てか、試写会のチケット
ってどうやって手に入れるんですか?
それが可能なお仕事を?

「夜のピクニック」は、ちょっとだけ期待して
いました。nonさんのコメントを見て、見てみ
たくなりましたよ。
たまには、(ハリウッドのアクション映画に
毒されてる人には「えー、なんか地味そ
う~」っていわれるかもしれない)純文学の
香り漂う青春映画で、ジーンと感動したい
・・・ってね。
by omoshiro (2006-09-16 23:11) 

non_0101

結城凛々さんへ
こちらにもnice&コメントをありがとうございます!
試写会はひたすらひたすら応募してます(^^ゞ
あと職場に映画好きの人がたくさんいるので、一緒に行くことも多いです。
(みんな良く試写会に当たるのです(笑))

『夜のピクニック』は試写会を観た後に、書店で文庫本も購入してしまいました。
原作を読むと、いかに心の中で自問自答しているシーンが多いかが分かりました。
もしかしたら、本を読んでから観た方が不明なところは無いかもしれません。
でもやっぱり、ひとつひとつの台詞が心に残る素敵な青春映画です!
by non_0101 (2006-09-16 23:49) 

てれすどん2号

静かだからこそ日本映画の良さ、ほんとそのとおりだと思います。ついついしみじみと高校時代を思い出してしまいました。ああ~よかったなあ~。。。
by てれすどん2号 (2006-10-02 22:10) 

non_0101

てれすどん2号さんへ
そうそう、自分自身のことをいろいろ思い出させるような作品でしたね!
“歩行祭”という伝統行事を描いているからでしょうか。
言葉に出来ない想いというのも切なさがつのります…
でも、今、あの頃のことを思い出すと
なんか良かったな~と感じてくるものですね(^^)
by non_0101 (2006-10-03 00:26) 

Ageha

試写会って当たる時は当たるんですけどね~。
来ないときは来ない。(当たり前ですが。・・・笑)

ただ歩く・・だけだと映像としておもしろくなかろうと判断したのか
挿入される映像は、まあ言わんとしてることはわかるものの
幾分浮いてる気がしました。妙にB級になっちゃったような。

それでもなんていうか、
今日しかできないこと、今しか感じられないことっていう
「青春」がありまして、すっかりメンバーに溶け込んで歩いてる
自分がおりました。
映画で曖昧になってる部分は本と「ピクニックの準備」で
補完できてますんでこれはこれで面白かったです。
by Ageha (2006-10-09 11:52) 

non_0101

Agehaさんへ
こんばんは。
> すっかりメンバーに溶け込んで歩いてる自分がおりました。
そうそう、なんだか一緒に歩いているような
もしくは一生懸命に応援したくなるような、そんな映画でした!
こういう作品って、昔の自分を思い出すものですよね~。
そういうところも、日本映画らしい青春映画だなあと思いました。
by non_0101 (2006-10-10 00:43) 

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